真夜中の占い館で散歩
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ガンダム戦記 白のプラトーン (36)

 追ってくるザクにアカギは必死にビームの応戦をした。頭に血上ったザクのパイロットが人質がいるにもかかわらず
ジムのコクピットを狙って狙撃をしてくる。シールドでそれを防ぐと一瞬で狙いをつけてビームを撃つ! ザクは右肩ごと吹き飛びその場に倒れた。
 着地を始めた他のザクたちが姿勢を低くしながら狙撃をしてきた。
 ビームの残量は残り少ない。
 ブースター出力を調節したジムはすべるように基地の中に逃げ込んだ。
 追撃を続けるザク部隊。クラッカーが爆発して周囲を光で覆う。その隙にわずかながらも前進するザク隊は距離を縮めていった。
 基地の中に逃げ込んだジムは壁に隠れて様子を伺った。そのときジムの背後に蠢く影に気がついた。アカギは背後にビームガンを向けた。いつの間にか入り込んだザクがジムに狙いをつけていた。
「動くな! 連邦のモビルスーツ!」
 音声が入ってくる。ザクからだ。
 基地の破壊されたゲートを踏みつけて追っ手のザクチームが乗り込んできた。
 ジムの周囲を手際よく包囲するジオンのモビルスーツ群。
 もうジムに反撃の隙はない。
 ヒートロッドが遮る壊れかけの壁を叩き壊した。
 土煙の中、ゆっくりと現れる青き機体。隊長機であるMS-07Bグフが乗り込んできのだ。
『少尉、もうあきらめろ。君の負けだ』
 グラーフはビームガンを捨てないジムに呼びかけた。
「まだだよ、中佐。勝負は着いちゃいないぜ」
 アカギは周囲に展開したザクの位置を確認するとグリーンボックスのスイッチを入れた。
 閃光が基地を覆った!
 周囲の建物が一斉に爆発を起こす。
「な、なんだ?」
 爆発の光がコクピットに流れ込んだ。周囲の建物が吹き飛びザクも何機か巻き込まれている。自分の部下の状況にグラーフは唖然としていた。
「トラップ……だと?」
 炎の中ジムが立ち上がった。
「お前たちジオンにあけ渡すのも面白くないんでね。在庫処分させてもらったぜ」
 炎に囲まれたグフはビームサーベル引き抜いた。
「お前は……ことごとく、俺の邪魔をして……」
 味方は半数以上を失った。数機のMSと歩兵部隊だけではこの連邦勢力内を脱出するのは非常に困難である。グラーフは作戦の失敗を自覚していた。
 前に出るグフ。もはや手加減なしの様相だ。これではセレナ共々、ジムを破壊しかねない。
「少し揺れるぞ」
「もういっぱい揺れてるよ」
「あっ、そういえばそうだよな」
 ジムは炎の中に消えた。
 追撃するグフ。
 ジムは炎に紛れ機体を隠していた。アカギは目当ての場所を見つけるとジムをしゃがませた。防火壁が床に埋めこめれている。コクピットから出るとそれを開けた。
「セレナはここに隠れてろ」
「アカギもいっしょにいこうよ」
「俺は決着をつけなくっちゃならない」
「あんなの相手にしないで! あれは”鬼”だよ!」
「”鬼”にしたのは俺かもしれないな」
「え?」
「何でもないさ。とにかく決着はつけなくっちゃならない」
「アカギ……」
「必ず戻るから」
 セレナはアカギに抱きついた。
 柔らかい髪をやさしく撫でるとアカギはセレナから身体を離した。


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