真夜中の占い館で散歩
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ガンダム戦記 白のプラトーン (34)

11、礼拝堂



「この目、焦点があってないね」
 パパは壁画を指差していった。
「は? それが今の状況に何か関係あるのか?」
 マッカラムは呆れ顔でそう言う。さっきからのパパの奇妙な行動に混乱させられっぱなしなのだ。
 早く"抜け道"とやらを見つけなければならないってのに…・・・
「お、おい、何する気だよ、おっさん!」
 戸惑うマッカラムを尻目にパパは欠けた壁の一部に手をかけ足をかけ壁画によじ登っていった。
「おお、やっぱりね」
「え? 何?」
 パパは壁画に描かれた人物の頭あたりまで辿り着くと振り向いて部屋全体を見渡した。
「中尉、ここはどこと思うね?」
「どこって……第501補給…」
「いやいや、この部屋のことだ」
「ここか? ああ、教会のようなものじゃないか? 装飾や絵の感じからな」
「そうだよ、ここは大昔の教会なのさ。教会ってのはね、必ず地下室があるものなんだよ。しかしここには地下室への入り口が見当たらなかったんだ。それが気になってた」
「だからそれがあんたの奇妙な行動に何か関係あるのかい?」
 マッカラムが苛立ち始める。
「この絵は暗号さ。中尉さんよ」
 パパが壁画の目を軽く叩く。
「この目は視点があってない。片方はこの礼拝堂を中央を見ている。これは正しいね。ではこっちの目はどこを見ているか……」
 パパはマッカラムを指差した。
「お、おれ?」
「あんたの足元、変色してる」
 そう言われたマッカラムは足元を見た。
「ここから見るとよくわかるね。そこには何かあるな」
「じゃあ、ここが……よし、応援を呼ぼう。床のブロックを剥がすんだ」
 パパは壁から降りた。
「ああ、いやいや、中尉。時間もない、ここは手っ取り早くいこう」
 そう言うとパパは何かを床に転がして部屋から出て行った。
 マッカラムは何気に足元に転がってきた物を見た。
「ま、まじか?」
 それは丸い手榴弾だった。
「そこにいると危ないよ」
 礼拝室の外から声がした。慌ててその後を追ったマッカラムが部屋から飛び出した直後、爆発が起きた! 出入り口から爆煙が追いかけるように噴出する!
「し、死んじまうだろうが! ばかやろう!」
 怒るマッカラムを無視してパパは部屋の中を覗き込んだ。
「うん、うん、なかなか、いい出来だな」
 パパは親指で中を指した。
 マッカラムも眉をしかめて覗いてみた。
「おっ……」
 床に大きな穴が空いていた。爆発の規模より随分と大きな穴だ。
「こいつは、もしかして……」
「なっ? 本当にあっただろう? 抜け道」
 パパは親指を立ててみせた。


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