真夜中の占い館で散歩
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ガンダム戦記 白のプラトーン (25)



 斥候からの照明弾は補給基地のコマンドルームでも確認していた。
 屋外に設置されていたカメラが照明弾の先をズームアップする。
 夜空に上がった光の玉がゆっくりと落ちていき、そこに照らされたのはジオンのモビルスーツ群だった。 距離はまだある。急げば迎撃態勢は十分に整えれる筈だ。
「敵襲! 」
 警報が鳴り補給基地内は戦闘態勢に入ってた。仮眠をとっていた兵士たちが銃を取って外に出る。
 暗闇の中、夜空に火線が飛んだ。何かが発射されたのだ。しばらくして基地より離れた場所で爆発が起こり周囲が明るく照らされる。
「撃ってきた!」
「射程外だ。まだ大丈夫」
 アカギがヘッドフォンマイクを被りながら冷静にそう言った。
 実のところアカギも気が緩いんでいたところへの夜襲に少し焦ってはいたが大勢の部下たちの前で取り乱す事は避けたかった。必要以上に落ち着き払った声で指示を出した。
「各員落ち着いてザクを射程内に引き寄せろ」
 先頭のザクたちは次々と構えたバズーカを発射していく。弾頭の一つがゲートに直撃し爆炎上がった。予想外の規模の大きい攻撃に外にでていた兵士の多くが動揺しだしていた。
「ザクは今のところ6機を確認した。アカギ中尉、中々の戦力だぞ」
 マッカラムは空いていたオペレーターの席に座りそう言った。
「ジュノはどこ行った?」
「弾薬補給の手伝いからまだ戻っていません」
「少尉。ここは俺がフォローするよ」
 マッカラム中尉はそう言うとヘッドフォンマイクを被った。
「すみません。ついでに指揮所も任せられますか?」
「前にも言ったろ! 俺は輸送機のパイロットなんだって!」
「パイロットと同じ様なものですよ。落ちない様に飛ばしてくれればいい」
「そうなのか?」
 アカギは肩を竦めた。
 マッカラムはやれやれと首を振ると親指を立てる。しかし表情は険しい。
「すみません。自分は"79"で出ます」






 ジオン部隊の攻撃が続く中、ゲートの外で待機していたスパローのRGM-79ジムが応戦態勢を取り始めていた。
「き、きやがった!」
 スパローのジムは構えたビームライフルを闇の中に撃ち始めた。闇の中にクリムゾンカラーの光の矢が放たれていく。爆発の光が周辺にいるジオンのモビルスーツを照らし出した。とても破損したジムが対処できる数ではない。反撃のバズーカ弾がスパローのジム目がけて大量に撃ちこまれて来きた。ジムの周辺に爆発が起きていく!
 連続する爆発で正面が確認できない。スパローは直撃を覚悟した。
 その時、目の前が真っ暗になった。
 気がつくとシールドが地面に突き立てられスパローのジムをカバーしている。
「少尉!」
 そこにいたのはアカギの乗り込んだジムだ。スパローのジムの前で敵の攻撃をカバーしていた。
「スパロー、援護を頼む。俺が突っこむ」
「突っこむって? 無茶ですよ、少尉!」
「いくぞ!」
 アカギのジムは背中のバックパックの噴射をさせ飛び上がった。
「ああ! くそっ! しかたがねえな」
 スパローはシールドの陰から援護のビームライフルを乱射しだした。
「少尉、あんたはモビルスーツの戦いが分かってないよ」
 アカギのジムは山の壁面に向かって飛んだ。
 気がついたザク隊の一部が撃退しようと120mmマシンガンを撃ってきた。120mm弾がジムを追うように壁面を吹き飛ばしていく。
 アカギは壁面に接地したジムの足を蹴り上げ、再びバックパックを噴射させる。
 一機のザクが立ち上がって飛んでくるジムに狙いを定めていた。
「させるかよ!」
 それに気がついたスパローのビームライフルがアカギを狙っていたザクの機体を貫く!
 爆発が周囲のザクを巻き込んだ!
「お前等! 密集しすぎなんだよ!」
 ジム隊に向かって突っこんだアカギのジムは降下しながら2丁のビームスプレーガンを連射させた。
 奇襲と寮機の爆発に一瞬パニックに陥ったザク隊は特攻をかけてきた連邦モビルスーツへの対応が遅れた。
 何機かがビームの直撃を受けて大破する。
「おそいぜ!」
 ザクの集団の中に着地したジムは片手のスプレーガンを捨てるとビームサーベルを抜いた! 
 同士討ちを恐れたザクは120mmマシンガンを向けても発砲できない。その隙をついてアカギのビームサーベルが横から振り回された!
 二機のザクの胴体がほぼ同時に噴出す高エネルギーの粒子によって切り裂かれていく!
 爆発が起こりジムは地面に伏せた。
 爆風は上にしかいかない。ジムへの影響はほとんどない。他のザクは狙撃の為に距離をとり始めたが先に撃ってきたのはジムの方だった。 煙の中からビームが乱射する。
 ビームは、一機のザクに直撃して爆発を起こした。
 他のザクが煙の中に反撃為の120mm弾を撃ち込んだ。飛び出す薬莢が炎に照らされながら大地に落ちていく。
 しかし、アカギは立ち上る煙に隠れて、すでに空に飛んでいた。降下していくジムのモニターに近づく地上が迫る。
 アカギのジムは再び、ザク隊の中に飛び込んでいった。
 突然、目の前に現れたジムにザクのパイロットは対応が遅れた。
 頭部のメインカメラをビームスプレーガンが吹き飛ばす。振り向きざまにビームサーベルを背後にいたもう一機のザクに突きたてた!
 コクピットを突き刺されたザクは沈黙する。
 メインカメラを破壊されたザクは120mmマシンガンを乱射しながら後退しようとしていた。敵を見失った無闇な射撃だ。
 アカギは視野の狭くなったザクの四角を突いてビームサーベルを切り上げた。切り裂かれたザクの腕がマシンガンを持ったまま宙に飛んでいく。 反動で転倒したザクにアカギはビームガンを突きつけた!
 その時だ!
 闇の中か青いロープ状の物がジム目がけて飛んできた。狙いは正確だった。アカギは獲物をあきらめ、バーニヤを噴射させて後方に跳ね退く。目標を逃した"青いもの"が素早く闇の中に戻っていく。
 まるで掃除機の巻取りコードだな。アカギは思った。
 ジムは着地と同時にビームガンを闇の中に向けた。炎上するザクの炎にそいつが照らし出されていった。
 それは青いモビルスーツだった。ザクに似ているが装甲と装備は遥かに充実しているように見える。
「ザクより強そうじゃないか」
 アカギと対峙したジオンの青いモビルスーツはナタのような形状のビームサーベルを抜いた。右手の先では金属製のロッドがのたうち回る蛇のように蠢いている。
 機体もパイロットも只者じゃない!
 アカギは直感した。
 ジオンの青いモビルスーツはビームサーベルを抜くと少しずつ前進を始めた。
 同時に右手のヒートロッドが生き物のように蠢いている。
 何か得たいのしれない武器に違いないとアカギは思う。
 アカギは警戒しながら距離を広げるべく後退した。
 その時、視界に何か光ったのが見える!
 後方で爆発が起こったのだ。横目にその様子を確かめると基地で連続した爆発が起きているのが見えた。
「ちぃっ! 別働隊が取りついたか」
 手間はかけれない!
 敵の手の内を探るのをやめたアカギは短期決着すべくジムのビームガンを向けた。
 青いモビルスーツはその動きを見逃さなかった。地面を這っていたヒートロッドがいきなりジムに飛びかかる!
「くそっ!」
 それを避けるため姿勢を崩したジムは狙いを外してしまう。しかし、なお倒れながらもビームを撃ち続けるジム。
 青いモビルスーツはバーニヤを噴射させ飛び退き、放たれるビームを避けた。
「やるなっ!」
 宙を飛ぶ青いモビルスーツの手がジム向けられているのが見えた。次の瞬間、何かが撃たれてきた。
 倒れるジムのすぐ横に爆発が起きる! 75㎜弾が着弾したのだ。
 アカギはぺタルを踏み込み倒れた体勢でバーニヤを噴射させた! 雪と砂利を吹き上げジムは地を這うように滑っていく。
 雪の上を滑走しながら姿勢を立て直すとビームガンで狙撃を試みた。
 青いモビルスーツは大きな窪みの中に降下してアカギの視界から消えた。
「こいつ!」
 青いモビルスーツを見失ったアカギは気になっていた基地に目をやった。爆発は、まだ納まっていないようだ。
「下がるしかないか……」
 ジムは姿を隠した相手に攻撃を仕掛けさせないようにビームガンを乱射しながらバーニヤを吹かした。ジムの機体が宙に飛んぶ!
 激しいビームの砲撃に様子見をしていたジオンの青いモビルスーツは遠ざかるジムの姿を見送った。


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