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真夜中の占い館で散歩
オリジナル小説の公開です
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人魚姫救出大作戦! ③

 チケットを渡した二人は違う門に通された。
 どうやら魔法使いという事で特別扱いらしい。
 門をくぐると大きな白いドアがあった。白いドアの枠周りには、恐ろしい顔をしたゴブリンが彫り込まれている。
「なんか、気味悪くない?」
「オブジェよ、オブジェ。単なる店の演出よ」
 そう言ってドアを開けようとしたキーラだったが。
「ん?」
 小首をキーラ。
「開かない」
「押すんじゃない?」
 押してみたが、やはりドアは開かない。
「このドア、彫り込んであるだけじゃない?」
 隙間らしく部分に顔を近づけていたクリスタルが言った。
「まさかぁ、それじゃ入れないじゃん」
 その時、背後のドアからカニ騎士が顔を出した。
「言い忘れましたが、その扉は魔法で開く仕掛けになってるエビ」
「はあ?」
「普通の人間が魔法使いと偽ってチケットを持ってる可能性もあるエビ。その対策でエビ」
 そう言うとカニ騎士は、顔を引っ込めた。
 顔を見合わせる二人。
「どうしよう」
「魔法を使えと言われてもねえ」
「爆破する?」
「ちょ、ちょっと、そんなことしたら弁償させられるわよ、きっと」
「大丈夫、大丈夫」
 そう言ってキーラは、呪文を唱え始める。
天を駆ける雷鳴よ。この強固なる壁を貫き、我を通せ……」
 空中に青白い放電がおこり始めた。
「ちょ、ちょっとまったーっ!」
 その時、誰かの声がした。
「誰? 店の人」
 周りには誰もいない。
「ちょっとーお客さん、無茶やめてくださいよーっ。他の魔法使いのお客さんは、もっと平和的な魔法使って開けてるんすから」
 声は上からだ。キーラが見上げるとゴブリンの彫像が迷惑そうな顔で見下ろしていた。
「あ……生きてる」
「もー、雷の魔法なんてかけられたらボク、粉々になっちゃいますって」
「あんた喋れるの?」
「あーやだな。ボクの事、岩を彫っただけの置物と思ってるでしょ? 差別っすよ、差別」
 そう言って、ゴブリンの彫像は口を尖らせた。
「いや、彫像は普通喋らないじゃん」
「そのへんは、自分、最先端な彫像なんでー。一応、ポリシーもってるんでー、そこんとこ見くびらないで欲しいってゆーかぁ」
天を駆ける雷鳴よ。この強固なる壁を貫き……」
「わーっ! お客さん、お客さん! 説明聞いてた? 自分、生きてるんすよーっ!」
「なんか、イラっときたからつい……」
「あっ、やだなー、もしかして嫉妬っすか。僕が最先端なんで羨ましい?」
天を駆ける雷鳴よ……」
「わーっ! 待って待って!」
「開けんのか、開けないのか」
「開けます! 今、開けます!」

 結局、二人は魔法を使わずにドアを開ける事ができた……



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No title

こんにちは、高瀬さんごしょう。
(なんか、お通語っぽくなってきましたが…(-_-;) )
「人魚姫救出大作戦!」ひっぱっちゃってましたけど、ようやくアップ開始です。
ベースにしている話はキーラさん主役ではないので、つじつま合わせ、中々……手こずってます。
あっ、今回、登場するのは悪魔系ではく王様系です。
できるだけ早い書き上げ目指しますんでアップの際は、またよろしくお願いしま~す。

NAME:delta(6_6) | 2010.09.22(水) 21:23 | URL | [Edit]

 

お久しぶりタコ!

私はエビではなくタコで挨拶してみました。deltaさんがタコとうのでありません。なんだかいきなり失礼な挨拶っぽくなってしまいましたが人魚姫救出大作戦始まっていたので読ませていただきました。小ネタがきいてますね(笑)冒頭は人魚姫らしくディズニーのリトルマーメイドが浮かびました。魔法使い無料のパーティーなんだか楽しそうです。キーラさん彼氏探しがんばってますよね。今回は悪魔や海賊でないにしてもどういう系がくるか今の段階ではわかりませんねぇ。このシリーズのお約束となっていますがまた男前度が彼女増すのでしょうか。
続き楽しみにしてます。それでは、また!

NAME:高瀬涼 | 2010.09.20(月) 20:46 | URL | [Edit]

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