真夜中の占い館で散歩
オリジナル小説の公開です
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人魚姫救出大作戦! ②

美人魚救出大作戰logo297×270タテ英字ジャケット風背景付き
背景画像「七ツ森」様からお借りしました


 1、お願いは波音と共に



"クラブ・ベーリング 真夜中のオープンイベント! 魔法使いさまは特別にタダ!


 そう書かれたチラシを持って二人の魔法使いが森から海辺の街にやってきた。
「評判の舞踏会なんだって」
 街灯が通りをあるく二人の若い女の影を映した。
 片方は長い空色の髪をしていて柔らかそうな髪を腰まで伸ばしていた。もう片方は黒髪をドレッドヘアにして細かく幾つにも編んでいる。
「海辺の店っていうのはロマンチックなのはいいよ。けど、私もう眠いんだけど」
 黒髪の魔女があくびをしながらそう言った。
「いいじゃん、楽しもうって。せっかく無料チケットもらったんだから」
 そう言って青い髪の魔法使いは、黒髪の魔法使いの手を引っ張った。
「ちょ、ちょっと、キーラ。そんなに急がなくても。それに誰が送ってきたか分からないチケットのイベントなんて怪しいって」
「クリスタルは、心配性ね。きっと新しいお店だから宣伝の為だよ」
 二人が通りを抜けると浜辺が見えた。多くの光が灯る中、と賑やかな音楽と人の声も聞こえてくる。
「おお……」
 その賑やかさにキーラは、もちろん眠ぼけ眼だったクリスタルも感激していた。
「ね。いい感じでしょ?」
「うんうん」
 キーラとクリスタル。二人の魔法使いは、顔を見合すと賑やかな浜辺に降りて行った。
 そこには砂でできた様な、お城風の建物があった。
 近づいていくと、門らしき場所の前に看板らしき札が突き立ててあるのが見えた。


 "クラブ・ベーリング 真夜中のオープンイベント!"
(※これのパーティーは魔法使いさま無料です。 さらにワンドリンクと素敵なプレゼント付き♪)



 看板には、そう書かれいた。
 さらにその下に小さく注意書きもある。


 山賊、海賊関係の方、悪魔関係の方お断り


「よかったね、キーラ」
 ポンと肩を叩くクリスタル。
「え? なんで」
「だってほら、キーラって悪魔によく好かれんじゃん? これなら変なナンパされないでしょ」
「別に悪気はないんだろうけど微妙にムカつくのは何故……」
「さっ、行こう!」
 さっきとは逆にクリスタルがキーラの手を引っ張る。
「ちょ、ちょっとぉ」

 二人がゲートの前まで行くと何かが立ちふさがった。
「なに、あれ?」
 どうやら門番らしいが、強固で甲羅の様な鎧に身を包んだ門番の姿は、まるでカニだった。
「カニみたいな人……ってゆーか、カニ?」
 キーラは、眉をひそめた。
「いや、カニじゃないでしょ。こんなところに。カニみたいな人に見えるのは、カニっぽい甲冑のせいじゃない?」
「きっと語尾にカニって付けるタイプよ、そうだカニ……とか言って」
「それ、どんなタイプなの?」
「絶対、そういうタイプだって。だってカニって言いそうじゃん、どーみても。外見、カニだし」
「いや、だから、どんなタイプなのよ、それ」
 キーラの悪口が聞こえたのか、ジロリと睨む門番。
「き、聞こえたのかしら」
 その時だ! 焦る二人の方へ、門番は巨体を揺らしながら向って来た。
「うそ! こっちへ来るよ?」
 巨体の影が二人を覆い隠す。
 カニみたいな騎士は、キーラたちに大きな顔を近づけた。
「失礼ですが……」
 低い声でカニみたいな騎士は声をかけていきた。
「な、なんですか?」
 キーラは、思わず生唾を飲み込む。
「招待状は、お持ちでエビ?」

「エビかよ!」

 
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