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真夜中の占い館で散歩
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ガンダム戦記 白のプラトーン ⑰

「ブッチャー1、2、 出撃します!
「ブッチャー3は?」
「ミデアの物資回収から、まだ帰還してません」
「連絡いれたか?」
「入れました。けど、応答はなくて」別のオペレーターが答えた。
 ミノフのせいか? それとも既にやられたってのかよ
「コールは出したままにしとけ」
「わかりました」
「ブッチャー小隊に敵位置を送ってやれ」
「解析中! あと20秒待って!」
「早く送ってやれよ! ジュノ」
「りょ、了解!」
 コンピューターの情報解析が終了するとデータがジムに送信されていった。
 ミノフの妨害を受けながらも、なんとかコマンドルームからのデータを受信したジムのコンピュータは数秒でスクリーンに地形と敵位置が表示した。
「正面に2機か……軍曹。そこから確認できるか?」
 アカギが聞くとすぐに画面に動きがありザクの映像が拡大された。それは迎撃の為に、展開しているバンザ軍曹のヘルメットに取り付けられたカメラからの映像だ。
『見えますか? アカギ少尉』
「見える。すまん」
『いえ。少尉』
 画像の中に大き目の岩に身を潜めながら様子を伺っているジオンの"一つ目"が見えた。
「ザクの動きが止まったな。こちらの様子を伺ってるのか?」
『こちらの戦力が予想外だったのかもしれませんよ』
バンザはノイズ混じりの通信越しにそう言った。
『こちらブッチャー1、ザク確認! 命令を!』
 新たな通信が入る。
「狙撃できる位置か?」
『射程外ですがもう少し接近すれば』
「バンザ! MIM(単発の携帯用対モビルスーツミサイル)で援護だ」
『了解』
「ブッチャー1、ブッチャー2、敵の動きは不自然だ。深追いはするな」
『了解! 少尉』
「よし、攻撃開始しろ!」
『了解! ブッチャー1行きます! ブッチャー2、援護を』
『了解、ブッチャー1』
 ジムが赤いシールドで機体を覆うように構えながら全身を始めた。寮機のジムが岩場からビームガンを構えながら姿を出す。
 そのジムの姿を確認したザクがマシンガンによる銃撃を始めた。ジムのシールドに大口径の炸裂弾を弾き返す。ザクの攻撃を弾き返しながら前進続けた。
「ブッチャー小隊! 前進します!」
 スクリーンにジムを表示した光点が移動を始める。
「ザク! 後退!」
 アカギはその様子を見て何か違和感を感じていた。
「バンザ、何かおかしなとこはないか?」
『いえ、ザクは後退してるようですが特に』
「そうか」
 ジムの放ったビームがザクの右肩のシールドを吹き飛ばした!
「よし!」 スタックスはそう呟く。
 勢いに乗ったブッチャー小隊はさらに前進する。
「おいおい、人間の足を考えてくれよ」
 バンザが舌打ちしてそう言った。
『少尉、ジムの足が速すぎます。部隊が追いつけません』
 根を上げたバンザがコマンドルームに通信を入れた。
 画面上ではバンザの部隊を示すマークととジムを示すマークの距離が離れ始めた。
「MIMの射程限に入り込めればいい。なんとか追いついてくれ、軍曹」
 その時、ザクの位置を示す光点が止まった。
「敵の動きが止まりました」ジュノが報告する。
「ブッチャー1、バンザ、敵が止まった。射撃警戒だ」
 その時だ。
「あ?」
 ジュノは画面の見て目を丸くした。敵の識別を示す多数のマーカーが一斉に現れたのだ」
「しょ、少尉! 敵、増援です!」ジュノが慌てて声を上げる。
「罠だ! ブッチャー1後退だ! 後退!」
『……なんです? 少尉、ミノフのせいでよく聞き取れ……せんが』
「下がれ! スタックス! そいつは敵の罠だ!」
 危険を察知したアカギの警告はジム小隊には届かなかった。
 スクリーンの画面に次々とエネミーマーカーが増えていく!
「こ、こいつら!」
 雪原にカモフラージュさせた大型の白いシートが跳ね除けられるとそこから新手のザクが姿を現していった。
 特殊繊維のカモフラージュシートはザクの熱源と金属反応さえも覆い隠していたのだ!
「しまった!」
 ジムの周りを囲んだMS-06ザクの部隊は一斉射撃を開始した!
「スタックス!」
 アカギの叫びが指揮室内に響いた!
 ジムの周りを囲んだMS-06ザクの部隊は一斉射撃を開始した!
 120㎜マシンガンが集中砲火される。
 「スタックス! さがれ!」
 アカギの叫びが指揮室内に響いた!
 集中砲火を浴びるジムは貫通力の低いM-120A1 型マシンガンの120mm弾をシールドで辛うじて防いだ。
「スパロー! 後ろにつけ!」
 2機のジムはシールドをたてながら背中合わせになり防御体制をとる。
「やらせるかよ!」
 スタックスは必死の反撃を試みた。
 ビームガンを包囲するザクの群れに撃ちまくる。
「ジム! 孤立しました!」
 ジュノがアカギに状況報告をする。
「バンザ! ジムを援護できるか?」
 バンザのカメラの映像が大きく揺れていた。こちらもほぼ同時に戦闘に突入していたのだ。
 迂闊だった!
 アカギは自らの采配を後悔した。
『"ひとつ目"が邪魔で……くそっ!』
 バンザ隊の前に一機のザクが立ち塞がっていた。対人用に機銃を装備したザクはバンザたちに掃射を続けた。
「くらえ!」
 対MSミサイルを構えたバンザは岩場から飛び出た!
 レーザーロックされたザクにミサイルが発射される。ロックに気付いたザクは右肩のシールドを向けた。ミサイルはシールドの端に当たり爆発した。直撃を避けたザクは爆炎の中、120mmザクマシンガンを下に向けるとバンザたちに撃ってきた。岩場が消し飛んでいく。
「こちら、バンザ! これ以上の接近は無理です!」
 やはりモビルスーツ相手に人間では限界があるか……
 アカギは歯軋りした。
「他に何か手は……」
 マルチスクリーンを見つめたアカギはある画面に目に入った。
「ジュノ! そのノートパソコンを持ってついてこい」
「え? りょ、了解!」
 ジュノを従えたアカギは指揮所から飛び出していった。

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