真夜中の占い館で散歩
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ギャリー・トロット⑩(改)

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 麻季がなぜこの彫像を覚えているのか分からなかった。
 テレビでもDVDでも見たことが無い筈だ。さらに不思議な事に壁に文字が麻季には解った。何が書かれているのか分かるのだ。
「どこで見た?」
 トルートが麻季に尋ねた。
「思い出せない。でも確かにどこかで見たよ」
「映画とかテレビ番組でか?」
「いえ、そんなんじゃなくて……それにこの壁の文字、解るんだよ」
「読めるのか?」
「うん」
「なんて書いてある?」
 麻季は文字の彫られた壁に顔を向けた。

死を支配する混沌の王は太陽のある世界を追われ黄泉の世界を与えられた。王はひとつの世界には満足はしていない。いずれ太陽の秩序ある世界を手に入れる為の軍団の準備をしている

 麻季は、壁文の一節を読み上げた後、トルートの方を見た。聞いていたトルートの顔は半信半疑だ。
「本当だよ」
「ああ、信じるさ」
 トルートは麻季の肩を軽く叩くと壁画を丹念に調べるアンジェラに声をかけた。
「博士、ちょっといいかな」
 アンジェラは手を止めるとトルートの話を聞いた。
「あの子、この彫像に見覚えがあるってさ」
「どこで?」
「それが思い出せないそうだ」
 アンジェラは考え込んだ。
「日本に似たものがあるのかもね。それか映画かテレビ番組で観たとか」
「彼女は違うと言ってる。それにもうひとつ」
「何?」
「この壁の文字、読めるんだとさ」
「嘘でしょ?」
「麻季が読み上げてくれたが俺には、それが正解かどうか俺には分からないけど」
 アンジェラは壁を見た。
「これは古代バビロニアの文字よ」
「日本のハイスクールで古代バビロニアの文字を教えてるってことか?」
「まさか」
「そうだろうな。だがあの娘が"ナイトワールド"に現れたのは何か理由があるのかも」
 アンジェラはため息をつく。
「納得いかないかい? じゃあ、他に理由は?」
「あるわ」
 アンジェラは麻季の方を見た。
「彼女の妄想」
 
 麻季は彫像の前に立った。
 像の下に何かが書かれていた。麻季は自然と書かれた言葉を口にする。
「"死を支配する王は軍団の復活を待っている"……」
 その時だ。
 突然、部屋が振動を始めた!


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