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真夜中の占い館で散歩
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ギャリー・トロット③(改)

 7月4日PM9:05  場所不明

 ここはどこ?
 
 麻季が目を覚ましたのは廃墟の中だ。古代遺跡の様な建物の中にいるのはわかったが、何故自分がこんな所にいるのか理解できずにいた。
 確か、自分は家の中にいたはずだった!
 暗がりのなか時折生き物の鳴き声らしき声が聞こえてくる。その奇妙な声が麻季の不安をよけいに掻き立てた。
 窓らしき所に行ってみたが窓ガラスなどは無く、単純な空き窓だった。そこから見える景色も真っ暗でよく見えない。不思議な事にそらには星も一切無かった。淡い月らしき光だけがぼんやりと見えるだけだった。
 携帯電話を見ても圏外の表示がされている。
 電波の届く場所に行かなくちゃ……
 麻季はそう思い立つと建物の出入り口を探した。
 携帯電話のディスプレイの僅かな光を使って何とか壁にまでやって来た。あとは壁伝いに歩いて行けば、いずれ出入り口に辿り着くはずだ。
 麻季は手探りで壁を伝いに慎重に進んだ。間近に壁を見ると奇妙な図柄が描かれている。さらに進むと図柄は大きな絵らしきものに変わっていた。
「何これ……」
 その彫り込みされた絵は色は褪せてしまっているが十分見れる状態だ。麻季は少し下がると携帯電話のディスプレイの光で全体を照らしてみた。
 絵はエジプトの遺跡にある様な単純な図柄で何かの物語を描いてる様だった。奇妙な怪物たちを束ねる仮面の人は神様でも表しているのだろうか?
 多数描かれた怪物は目が4つあったり昆虫の手足を持った人だったりいろんな種類があった。それらは列を作ってどこかに向って進んでいる。怪物たちの目指す先を描いた部分は残念だが破損していた。
 壁画を見るのに飽きた麻季は再び入口を探して壁を伝いだした。やがて戸の無い窓に辿り着く。
 さっきとは違う窓で大分小さい。それでもバスケットボールほどの大きさはあるので麻季は顔を出して外の様子を見た。僅かに月の光が地面を照らしていたが、どうも様子がおかしい。
 月の光ってこんなだっけ?
 いつもより黄色がかった光は弱々しかったが少しは周囲を照らしていた。かすかに見える景色はアスファルトの道路も無く家の光も一切、見えなかった。
 
 一体、ここは何処なの?

 麻季は、ため息をつく。そしてあらためて途方に暮れてた。
 

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