真夜中の占い館で散歩
オリジナル小説の公開です
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ギャリー・トロット①改

 80年代レーガン政権下でのアメリカでは、戦略防衛構想(SDI)通称"スターウォーズ計画"が推し進められていた。
その中でミサイル防衛システム構築の為のある実験が行われた。防衛地点を強力な電磁場シールドを覆う実験は思わぬ副産物を生みだす。亜空間へのリンクである。
 冷戦の終結によりスターウォーズ計画は別計画に移行していくが当時の開発に参加していた複合企業"レプラコーン"は、その現象に興味を持ち独自の研究を続けていた。
 そのプロジェクトの名は――


Gallytrot

 20XX年7月4日PM8:24 日本某所

 その日もとても暑かった。
 麻季は高校2年。バイト先から家に帰ると誰もいなかった。
 それはいつもの事だったが今日は何かが違っていた。誰もいないはずの家の中に何かの気配を感じる。
 麻季は廊下に立つと部屋を見渡してみた。だが特に変わったところもない。
 不思議に思いながらもリビングに行くとテレビのスイッチを入れた。だが画面は、ノイズで乱れている。流れる音は聞き取れないほど悪かった。
「今日……に米軍の各……実験で……た……」
 麻季は冷蔵庫から冷たいジュースを取りだしてきたあとテレビの画面をしばらく見つめていた。かすかに聞き取れるアナウンサーの言葉だったが内容はよくわからない。
 その時、携帯電話にメールが着信した。ポケットから取り出す麻季。その待ち受け画面には麻季と同じ栗色の少年の笑顔が映っていた。照れくさそうな顔でカメラに向ってピースサインを向けていた。
 麻季は、画面をしばらく眺めた後、メールを見た。内容は、友人からの遊びの誘いだった。
 テレビのスイッチを切って自分の部屋に向う麻季は歩きながら器用に返信を打ち込む。
 部屋に入ると早速、パソコンのスイッチを入れた。
 こちらの方にも新着のEメールを知らせるメッセージが現れていた
 メールソフトを立ち上げると差出人が不明のEメールがひとつ受信ボックスに入っていた。
 迷惑メールだと思った麻季はそれを削除しようとしたがポインタが勝手にEメールを開いてしまう。
「あっ!」
 慌ててマウスを操作する麻季だったが既に遅かった。何かのウイルスプログラムに感染したような異常な動きだった。
「マジで? 信じらんない!」
 思わず文句を口走る麻季。開かれたEメールには大きく幾何学模様のマークが載せられていた。どこかの会社のロゴマークとも思ったがそれにしては複雑だ。マークというよりバーコードの類にも見える。
 そして奇妙なそのマークの下には一行の言葉がつづられていた。 

「"君を待ってる"」

 麻季は、その文面を読み上げてみた。
「変なの」
 意味不明な文面に眉をしかめる麻季。
 さてこれが悪質なウイルスだとしたら急いで何か手を打たなければならない。自分のパソコンが酷い症状になる前にだ。
 麻季はセキュリティーソフトを起動させてみた。おかしなウイルスが入りこんでいれば何か感知するだろう。
 麻季がパソコンの操作をしていた時だった。不意に甲高い音が耳に入ってきた。
「なにこれ?」
 音は次第に強くなっていく。麻季は部屋の中を見渡して音の原因を探したがそれらしい物は見当たらない。音は自分のパソコンからののようだった。どうやら感染したコンピュータウイルスはかなり悪質らしい。
 音はさらに大きくなっていく。
 麻季は耳を押さえてパソコンの電源を切ろうとした。
 だが、マウスを持とうとした直後だった。
 麻季は意識を失っていた。

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