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<title>Ｄファクトリーの更新日記</title>
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<description>サイト内小説の更新記録┐(´～｀;)┌</description>
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<title>１、Visit　②</title>
<description> 　どの位、時間が経ったもだろうか……　朦朧としながらも理沙の意識が戻り始めた。「まったく！　なんでこんなのを連れて来ちまうんだ」 「成り行きだよ。成り行き」 「へっ！　何が成り行きだよ」 　誰かが言っているのだろう？　聞こえてくる会話に理沙の思考が回り始める。目を開けると見えたのは灰色の天井だった。身体を起こそうとすると頭に痛みが走った。 「気がついた？」 　意識を朦朧とさせて声の方を見ると、あのグレー
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<![CDATA[ 　どの位、時間が経ったもだろうか……<br />　朦朧としながらも理沙の意識が戻り始めた。<br /><br />「まったく！　なんでこんなのを連れて来ちまうんだ」 <br /><br />「成り行きだよ。成り行き」 <br /><br />「へっ！　何が成り行きだよ」 <br /><br />　誰かが言っているのだろう？　聞こえてくる会話に理沙の思考が回り始める。目を開けると見えたのは灰色の天井だった。身体を起こそうとすると頭に痛みが走った。 <br /><br />「気がついた？」 <br /><br />　意識を朦朧とさせて声の方を見ると、あのグレーの髪の男が椅子に座っているのが見えた。<br /><br />「わたし……なんでこんな所に」<br /><br />「お前、陥没していた所に落ちたんだぜ。覚えてない？」 <br /><br />　そう言われてみれば足を踏み外したかもしれない。しかし、その後の記憶はぷっつりと切れている。<br />　痛む頭を押さえながら理沙は周りを見渡した。 <br />　古かったり色が剥げ落ちたりしてはいるが置いてある物はきちんと整頓されている。テーブルにはこれまた古めかしいランプが置かれオレンジの柔らかい光を放っている。 <br />　その光に照らされながらグレーの髪の男はテーブルの上で何かの小さな機械部品をいじっていた。 <br />　理沙はどうやらこの男に助けられたようだ。気を失っていた理沙をここまで連れてきてくれたらしい。 <br /><br />「ど、どうもありがとうございます。いろいろと……」 <br /><br />　男は何も答えなず、ただ軽く笑ってうなずくだけだった。<br /><br />「ほんと、人がいい」 <br /><br />　ランプに照らされて壁に大きな影が映りこむ。その声はさっきの会話の相手だった。<br />　振り向くとそこに甲冑を着込んだ大男が腕を組みながら立っていた。<br /><br />「ひっ！」<br /><br />　その巨体と威圧するような雰囲気に理沙は思わず後ずさりしてしまう。 <br /><br />「脅かすなよ、イレヴン」 <br /><br />「何もしてないだろ」 <br /><br />　確かにそのとおりだ。その厳めしい鎧の外見に理沙が勝手に驚いただけだ。<br /><br />「そいつはイレヴン。人は襲わないから安心していいよ」 <br /><br />「俺は紳士だ。そんな事するかよ」 <br /><br />「そ、そうですか……」<br /><br />　理沙はそう言って愛想笑いを浮かべた。 <br /><br />「それに気絶した君を運んだのはイレヴンなんだぜ」 <br /><br />「え？　ほんとに」<br /><br />　グレーの髪の男はうなずいた。<br /><br />「あ、ありがとうございます……えっと……イレヴンさん」 <br /><br />　理沙が今度は甲冑男イレヴンに向って頭を下げた。 <br /><br />「ま、まあ、いいけどよ」 <br /><br />　イレヴンは照れ臭そうにそう言うと顔を背けた。 <br /><br />「ところで、君、名前は？」 <br /><br />「理沙……;狩那理沙っていいます。あなたは？」 <br /><br />「俺はクエイル」<br /><br />「クエイ……外国の方ですか？」<br /><br />「え？　外国？」<br /><br />　クエイルは首を傾げる。意味が通じなかったのか、自分が馬鹿げた質問をしたのか。理沙はそれ以上聞かなかった。<br /><br />「いえ、なんでも……何でもないです」<br /><br />「ところで理沙。あんなところで何を？」 <br /><br />「それが……いつの間にかあんな所に。自分でも覚えてないんです」 <br /><br />　クエイルとイレヴンは顔を見合わせた。 <br /><br />「新入りだ」<br /><br />「そうだと思ったぜ」<br /><br />　二人とも何かに納得したようだったが理沙には何の事か理解できない。<br /><br />「あの……新入りって？」<br /><br />　クエイルはにやりと笑う。<br /><br />「迷い込んだんだよ。この街にね」 <br /><br />「迷うって、私どこにも行ってないし」<br /><br />「ここにいるだろ？」<br /><br />「それって、わけっわかんないし」<br /><br />「最初は、みんなそうさ。ここに来たばかりの連中はね」<br /><br />「でも全然、覚えがないです！」<br /><br />「言ったろ？　みんなそうだって」<br /><br />「みんなって……他にもいるの？」<br /><br />「ああ、俺もそうだし」<br /><br />「クエイルさんも？」<br /><br />「ああ、今、ここに住む多くの連中はほとんどはそんな感じ」<br /><br />「なんで？」<br /><br />　その質問にクエイルは肩をすくめた。<br /><br />「さあね。ただ噂じゃ魔女がこ街に引きずり込んでるって話」<br /><br />「魔女？」<br />　<br />　クエイルが組み立てていたのは拳銃だった。組み終わった拳銃を構えて引き金を引くと上部がスライドした。 <br /><br />「そうだよ。魔女さ」 <br /><br />　クエイルは、そう言うと右腿につけたホルスターに拳銃を戻した。 <br /><br />「ミネルバの魔女。この街の支配者だよ」 <br /><br />　魔女？　引きずりこまれた？　一体、何の話をしているの？ <br />　理沙は、クエイルの話が理解できずにいた。 <br /><br />「私は図書館で本を読んでいただけなんですよ。大きな市営図書館。なんでそんなところに魔女なんて来るわけ……わっ！」 <br /><br />　突然、イレヴンが金属の顔を理沙に近づけた！ <br /><br />「おい！　お前、連れてこられる前の記憶があるのか？」 <br /><br />「記憶って……図書館からの後はないけど」 <br /><br />「自分が誰か覚えているんだろ？」 <br /><br />「さっき名乗ったでしょ？」 <br /><br />「お前の名前は、ここに来る前から付いていたっていうことか！　スゲエ！　おい聞いたか？　クエイル。こいつ、自分が誰か覚えてるんだぜ。名前も来る前に付いてたやつだってよ！」 <br /><br />　テンションの上がり気味なイレヴンに対してクエイルは冷静なままだ。<br /><br />「聞こえたてたよ。確かに珍しい」 <br /><br />「すげえな。噂には聞いた事があるが、本当にいるんだな。そんな奴って」 <br /><br />「ちょ、ちょっと、言ってる意味がよく分からないんだけど、あなたたち、自分の以前の記憶がないわけ？」 <br /><br />「記憶はあるよ。この街に来てからのはな。だけど、その前の記憶がないんだ。この街の連中は皆そうだ」 <br /><br />　そう言ってイレヴンは、ようやく顔を理沙から離しす。 <br />　その隙をついて理沙はベッドから飛び出た。 <br /><br />「え？」<br /><br />　呆気にとられているクエイルとイレヴンの横を走り抜けてドアに向った。<br /><br />「おい！　クエイル。女が逃げるぞ！」 <br /><br />「別にさらってきたわけじゃないし、出て行きたいならそうすればいいんじゃない？」 <br /><br />「いいのかよ！」 <br /><br />「見返りを期待するのは親切とは言わない」 <br /><br />「はあ？　何だよ！　ちっ！　もう、いい！」 <br /><br />　イレヴンは怒りながらベッドの上に座り込んだ。 クエイルは開けっ放しになっていたドアを閉めると椅子の方に戻ろうとした。<br />　その時、テーブルの上に置いてある一冊の本に気がついた。<br /><br />「あ……忘れもんだ」<br /><br />　クエイルは、ぽつりとそうつぶやいた。<br /><br /><br /><br /><br />　部屋を飛び出した理沙は.廊下を必死で走っていた。 <br /><br />「もう！　冗談じゃないわよ！　あんな変なのに付き合っていられないわ」<br /><br />　灯りのない階段をぎこちない足取りで何とか降りると駆け下りると外に出る。 <br /><br />「携帯……携帯で……もうっ！　なんで圏外？」 <br /><br />　理沙は使えない携帯電話を折りたたむとポケットに戻した。 <br />　立ち止まると、周りは暗く、星も出ていない。雲から僅かに月が見えるだけだ。 <br />　通りには人もなく、車も走っていない。<br />　小さな音さえも、聞こえてこない。 <br />　その時、理沙は自分のいる場所がいつもと"何かが違う"ことに気がついた。 <br /><br />「いったい、どこなのよ？　ここって」 <br /><br />　空を見上げる理沙。 <br />　その時、背後に気配を感じた。 <br />　慌てて振り向くと、そこにはも覚えのある姿。<br /><br />「納得した？」 <br /><br />　クエイルはそう言ってにっこり笑いながら立っていた。<br /><br />「あなたたちの言う事ってマジ？」<br /><br />　クエイルは肩を竦めた。 <br /><br />「さあ……俺にもよく分かんないし」 <br /><br />「どれもこれも分からないのね」 <br /><br />「それが"ミネルバ"さ」 <br /><br />「ミネルバ？」<br /><br />「さっきも言ったろ？　この街の名前だよ。それから、はいこれ。忘れ物」<br /><br />　そう言ってクエイルは分厚い本を一冊、理沙に手渡した。<br /><br />「あっ！　この本」<br /><br />　それは理沙の記憶が飛ぶ直前まで、図書館で自分が読んでいた本だ。<br />　表紙のタイトルを見た理沙は愕然とした。<br />　<br />　゛Minerva゛<br /><br />「……街の名前と同じだなんて、何で？」<br /><br />　疑問と謎が理沙の頭の中に駆け巡っていた。<br /><br /><br />闇の街のミネルバ　１、Visit　終　 ]]>
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<dc:subject>闇の街のミネルヴァ</dc:subject>
<dc:date>2009-10-20T17:00:34+09:00</dc:date>
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<title>１、Visit①</title>
<description> 　気がつくと周りは暗くなっていた。　　停電？ 　理沙は、とっさにそう思った。　だとしても時間的には外はまだ明るいはずだ。窓から入る外の光だってまだある。ここまで暗くなるなんて信じられない。　理沙は携帯電話を取り出すとボタンを押した。ディスプレイの灯りが僅かに周りを照らす。　薄っすらと見える身の回りの様子にさらに理沙は混乱した。　図書館の中だったはずのその場所は瓦礫に変わっていた。　足元を照らすとフ
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<![CDATA[ 　気がつくと周りは暗くなっていた。<br /><br />　　停電？ <br /><br />　理沙は、とっさにそう思った。<br />　だとしても時間的には外はまだ明るいはずだ。窓から入る外の光だってまだある。ここまで暗くなるなんて信じられない。<br />　理沙は携帯電話を取り出すとボタンを押した。ディスプレイの灯りが僅かに周りを照らす。<br />　薄っすらと見える身の回りの様子にさらに理沙は混乱した。<br />　図書館の中だったはずのその場所は瓦礫に変わっていた。<br />　足元を照らすとフローリングではなく小石とコンクリートの破片だらけの地面だ。 <br />　まるで直下型の大型地震の後のようだ。<br />　確か、自分は図書館にいたはずだ！ <br />　不思議に思いながら、もう一度、辺りを見回してみる。が、目の前の事実は変わらなかった。<br />　理沙はいつの間にか瓦礫の中にるのだ。<br />　本を読み始めた記憶は確かにある。しかしその後はまったく思い出せない。<br />　もしかしたら大地震が起きたのかも。<br />　そしてその時、落ちてきた何かに頭をぶつけて一時的な記憶障害を起こしているのかもしれない。<br />　理沙は自分の置かれた状況を理解しようと納得できそうな理由を次々と思い浮かべた。<br />　頬に冷たい風が当たる。あらためてこの場所が屋外だということを実感した。 <br /><br />「帰らなくっちゃ……家」<br /><br />　その時、何かをすり合わせているような奇妙な音が聞こえてきた。<br />　背後からだ！<br />　気になった理沙はそっと後ろを振り向いてみる。 <br /><br />　ガサガサ……<br /><br />　真っ暗で何も見えなかったがその奇妙な音だけがやみの奥から聞こえてくる。<br />　気味が悪くなった理沙はその場を離れようとしたが足がもつれて転んでしまった。<br />　理沙が慌てて起き上がろうとした時に背後に聞こえてくる音が近づいてきた。<br />　まるで理沙が動けなくなったのを狙っていたかのように！<br />　危険を感じた理沙は急いで立ち上がると、その場から逃げ出した。 <br />　必死で走る理沙の後を奇妙な音が追いかけてきた。<br /><br />「な、なんなのよ！　一体！」<br /><br />　息を切らせながらしばらく走ると音はいつの間にか聞こえなくなっていた。<br />　<br />「はあ、はあ……」<br /><br />　背後の暗闇からは何も見えなかった。<br />　音の主もどこかにいってしまったのかもしれない。<br />　理沙は携帯電話を取り出すとデイズプレイのわずかな光を闇に照らした。<br />　その時だ！<br />　光めがけて何かが勢いよく飛んできた！<br /><br />「きゃああ！」 <br /><br />　一瞬見えたその姿に理沙は思わず叫んだ！ <br />　それは見たこともない巨大なカブトムシのような生き物だった。<br />　ただその大きさは人間ほどもあり、しかも理沙よりもずっと大きい。<br />　そいつの体の一部らしきものがぶつかり理沙は倒されたのだ。<br />　その時だ！<br /><br />「伏せてろ！　そのまま動くな」 <br /><br />　誰かの声と同時に暗闇の中、何かが破裂する音と共に光がストロボのようにきらめいた！ <br />　銃声だった！ <br />　やがて音は止み、奇妙な昆虫の出す音も消えていた。<br />　夜空の雲が流れ、月が姿を現す。 <br />　目の前では奇声を上げひっくりかえった人間大の蟲が地面でじたばたと動いている。 <br />　理沙が反対側に目をやると、そこには淡い月の光に照らされて誰かが立っていた。<br />　その手には拳銃。<br />　映画やテレビドラマしか見たことがないやつだ。撃たれたであろう巨大な蟲がのたうちまわっているという事はたぶん本物だ。<br />　その誰か一歩前にでる。大きな瓦礫の影から出たその姿は若い男だった。<br />　歳は理沙と同じか少し上くらいだろうか。ちらりと理沙を見た後、その前を通り過ぎて蟲の前に行った。再び銃声が鳴った。立て続けに２発。そして3発目を撃った時、"蟲"の動きはようやく止まった。 <br />　その後、ようやく男が理沙の方を見る。<br /><br />「大丈夫か？」 <br /><br />　グレーがかった髪の若い男が理沙にそう言った。 <br /><br />「え？　あ……うん」 <br /><br />　戸惑いながら理沙は小さな声で頷いた。 <br />　男は拳銃を腿にくくりつけたホルスターに収めた。<br />　歳は自分と同じくらいに見えるが彼が、なぜ拳銃を持っているのか理由を理沙には思い浮かべる事ができなかった。<br /><br />「今日は"バグズ"が多い。気をつけたほうがいい」 <br /><br />「バグズ？」 <br /><br />「そこに転がってる奴だよ」 <br /><br />「バグズ……その大きい虫？」<br /><br />　理沙は、バグズと言われたカブトムシに似た生き物を見た。名前があるとはいえ理沙はこんな生き物は知らない。 <br /><br />「と、とにかくありがとうございました！」 <br /><br />　理沙は男に礼を言うとその場から駆け出した。<br />　バグズと呼ぶ変な生き物も嫌だが拳銃を撃ちまくる人とも係わり合いになりたくなかったからだ。 <br /><br />「危ない！」 <br /><br />　その声が聞こえた時には手遅れだった。 <br /><br />「えっ？」 <br /><br />　理沙は足を踏み外した。暗い中、身体が思わぬ方向に倒れていくのがわかる。 <br />　理沙は落ちたのだ。<br />　硬い何かに当たり背中に痛みが走る。 <br />　次の瞬間、理沙の意識は飛んでいた。 <br /><br /> ]]>
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<dc:subject>闇の街のミネルヴァ</dc:subject>
<dc:date>2009-10-19T16:42:49+09:00</dc:date>
<dc:creator>ｄｅｌｔａ６６</dc:creator>
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<title>―闇の街のミネルバ―　１、Visit　プロローグ</title>
<description> 植物の繊維を利用した記録媒体の保存期間はデジタル化した情報を記録する媒体より遥かに長い。紀元前、エジプトで書かれたﾊﾟルプスの記録書は現代まで残っている。 　そして数千年前、当時の科学は&quot;魔術&quot;だった―― 　最近の狩菜理沙は図書館にやってくる事が習慣になっていた。　ざっと一万冊を超える図書館の蔵書中からお気に入りの一冊を探すのが好きだった。　図書館で読んでいく事もあれば借りていく事もあった。　今日に限って
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<![CDATA[ <strong>植物の繊維を利用した記録媒体の保存期間はデジタル化した情報を記録する媒体より遥かに長い。紀元前、エジプトで書かれたﾊﾟルプスの記録書は現代まで残っている。 <br />　そして数千年前、当時の科学は"魔術"だった―― </strong><br /><br />　最近の狩菜理沙は図書館にやってくる事が習慣になっていた。<br />　ざっと一万冊を超える図書館の蔵書中からお気に入りの一冊を探すのが好きだった。<br />　図書館で読んでいく事もあれば借りていく事もあった。<br />　今日に限っては本を選ぶのにずっと迷っている。図書館に来てからもう一時間は経つのに何も見つからない。<br />　理沙は、長く続く本棚の列をゆっくりと本の背表紙を見ながら歩いていく。<br />　背表紙のタイトルを目で追いながら歩いていくと、ふいに、体に何かが当たる。<br /><br />「あっ、ごめんなさい」<br /><br />　ぶつかったのは髪の長い少女だった。<br />　大きな本を両手に抱えて立っている。<br />　じっと理沙を見上げる少女は表情を変えもしなかった。<br /><br />「大丈夫？　ごめんね」<br /><br />　理沙は腰をかがめて少女の顔を覗き込む。<br />　少女は無言で持っていた本を理沙に差し出した。<br /><br />「何？」<br /><br />　理沙は差し出された本を受け取った。<br /><br />「　゛Minerva゛……ミ……ネルバ？」<br />　理沙の問いかけに黒髪の少女はにっこりと笑う。<br />「入口」<br />　入口？　何のことか分からなかった理沙は表紙を見直した。どこにも入口という言葉はない。<br />「ねえ、これって何の……あ？」<br />　理沙が再びに顔を上げると少女の姿はなかった。周りを見渡したが後ろ姿さえ見当たらなかった。<br /><br />「こんなの、押しつけて」<br /><br />　理沙は腰を上げると、本を開いてみた。<br />　中には挿絵がいたる所に描かれていた。皆、奇妙な生き物の絵ばかりだ。理沙は何故かその奇妙な生き物たちに惹かれた。<br />　本棚に戻す前に読んでみるのも悪くない。興味を持った理沙は、最初のページから開いてみた。<br /><br />「闇の街のミネルバ……」 <br /><br /><strong>それは遠い遠くそして近い世界のお話……<br /><br />　その街に朝が訪れすことはなかった。<br /><br />　闇に始まり闇に終わる。<br />　<br />　それがミネルバの世界だ。<br /><br />　街の中央には高い塔がそびえ立ち、そこにはミネルバを支配する魔女が住んでいた。<br /><br />　魔女は高い塔の上からミネルバを常に見渡していた。かつて失ってしまったものを見つけようと。<br /><br />　路地の中も<br /><br />　人気のない道も<br /><br />　ぽっかり空いた壁の穴も<br /><br />　魔女はずっと探してる。<br />　<br />　ずっと<br /><br />　ずっと……</strong><br /><br /><br />　そんな出だしで物語は始まった。<br /><br /> ]]>
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<dc:subject>闇の街のミネルヴァ</dc:subject>
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<title>漆黒のファントム　最終回</title>
<description> 　『漆黒のファントム』ようやく書き終えました。　１２～１５話くらいで収めるつもりがここまで伸びてしまいました(^_^;)＞　途中、私生活が多忙な状態になったのと現在放送中の某ガンダムと設定が一部かぶってしまい展開を変えようかと試行錯誤。結局、考えた割りには結局、特に変更もしないまま書き切ってしまいました。　『漆黒のファントム』は、まずロウ・モリガンの設定があってミナが出来ました。「Zガンダム｣に登場人物フ
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<![CDATA[ <a href="http://blog-imgs-24.fc2.com/d/e/l/delta66/20080210141429.jpg" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-24.fc2.com/d/e/l/delta66/20080210141429.jpg" alt="ガンダム改新上半身横" border="0" /></a><br clear="all" />　『漆黒のファントム』ようやく書き終えました。<br />　１２～１５話くらいで収めるつもりがここまで伸びてしまいました(^_^;)＞<br /><br />　途中、私生活が多忙な状態になったのと現在放送中の某ガンダムと設定が一部かぶってしまい展開を変えようかと試行錯誤。結局、考えた割りには結局、特に変更もしないまま書き切ってしまいました。<br />　『漆黒のファントム』は、まずロウ・モリガンの設定があってミナが出来ました。「Zガンダム｣に登場人物フォウ・ムラサメが元ネタです。ロウのネーミングは実在の二重人格者ビリー・モリガンからとりました。「12人のビリー・モリガン」という本が出版されてます。多重人格の不可思議な状態が書かれたフィクション。ドラマ「池袋ウエストゲートパーク」（ファンです）でもギャグとしてセリフに取り込まれてました。<br />　ミナは戦闘兵器のパイロットらしくないキャラにしていこうと思って書いたキャラです。『漆黒のファントム』はミナとロウが主役と思ってますがやはりミナの方に比重が偏ってしまってます。手を入れるとしたらロウのとこをもうちょっと書き足したいかな？<br />　他に書いていて面白かったのはレイチェル・ライス中佐。巡洋艦エイプリルの艦長で艦長らしからぬ行動をする人。周りを翻弄しながらも締めるとこは締める…という設定で書いてます。あまり引き立ってもバランスが悪くなるからできるだけ控えめしといた感じがあります。最初、作戦指揮官であるリケンベ中佐と恋に落ちるという設定でしたがパイロットと上官の恋の方が様になると思い、ガンダムパイロット、デイモン大尉との関係に差し替えてしまいました(-_-;)<br />　まあ、どちらも脇役なので重視していたわけではありませんけど結構、展開に悩んだかも。<br />　パイロット仲間のハーネットは前半活躍の場がなかったので終り頃に書き込み増やしてます。彼の存在意味をださなければと思いミナに関わらせました。ちなみに彼の後半の役割はデイモン大尉にやらせようと思っていたものです。<br />　敵サイドの面々はどれも不完全燃焼でした。短編なのであまり描き過ぎても分かり難くするだけと思いつつも、つい調子に乗ってしまって……ルントヘット大佐はロウ側のデイモン大尉にあたるのでもう少し描きたかったです。これはロウのファントムの人格が彼に従う理由にもリンクする筈だったので。<br />　ゲルググ改とのコンビのモビルアーマーのパイロット、ミハエル・ヘンデも不完全燃焼。少年でファントムを慕い常にゲルググをカバーする彼の名前は某ドイツ人ファンタジー作家からとってます。ちなみにジオン残党サイドの名前はドイツ系にしてあります（ロウだけは別）。２４個のビット（ファンネル？）を操作するのは書いていてちと無理があると思いましたが書き直しをせずに通しました。不安定な人格はファントムと同じ。ファントムとの関係を今流行りの"BL"をにおわせてこうと思いましたが自分には無理！　でもミナへの敵意はイコール嫉妬です。<br />　リケンベ中佐は予定外に書き込み過ぎたので書き直し、結構いれてます。ライスとの恋も親友でイモンに譲りーの最後は立場を悪くして終わるというちょっといい事がないキャラ。最初、リケンベの視点で物語の進行をしようと思っていたけど地味な脇役が前に出すぎても分かり難くなると思い途中から扱い変えてます。<br />　<br />　モビルツーツたちは戦闘機を意識して書いてました。<br />『ガンダムORIGIN』でティム・レイ博士に語らせていた「モビルスーツは戦車であり戦闘機」のセリフにモビルスーツのコンセプトを感じてました。地上戦では戦車。宇宙戦では戦闘機的な感覚で書こうと決めてました。ドキュメンタリー映像や古本屋で集めた専門誌からパイロットのコメントや戦闘機の特性を参考してます。スラングとして書いたものの中には実際の設備等のスラングを用いてたりしてます。物語の初めに登場する模擬訓練施設は実在の米陸軍の模擬訓練施設がモデルです。<br /><br />　さて物語の大きな流れは　（ファントムとの初戦）→（敵の活動とミナたちの準備）→（ファントムの捕獲作戦）<br />　中盤、余分は所が多すぎると感じているので時間がある時に中途半端なキャラやシーンは削除して物語を整理してこうかと思ってます。<br /><br />　エンディングは静かに。ゆったりとした終り方をしたかったのでこんな感じです。<br />"月"の表現はミナの心を描いたつもりです。<br />　というわけで<a href="http://delta66.gozaru.jp/page135.html" target="_blank" title="『漆黒のファントム』">『漆黒のファントム』</a>終りです。<br /> ]]>
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<dc:subject>漆黒のファントム</dc:subject>
<dc:date>2008-02-10T23:11:01+09:00</dc:date>
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<title>漆黒のファントム　22</title>
<description> ゲルググのロウとガンダムのミナの遭遇編。ロウの二重人格は、もう少し、じわじわと描いて行こうと思ってたんですけど『ダブルオー』で二重人格キャラが登場しているのもちょっと焦りましたが。（「もう、いいや！　いっちゃえ、いっちゃえ」って感じです。）キャラ的には『Ｚガンダム』のフォウ・ムラサメがヒントです。富野キャラに多い支離滅裂気味なキャラですがその中ではドラマチックであるヒロインだなと思ってます。精神的
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<![CDATA[ ゲルググのロウとガンダムのミナの遭遇編。<br /><br />ロウの二重人格は、もう少し、じわじわと描いて行こうと思ってたんですけど『ダブルオー』で二重人格キャラが登場しているのもちょっと焦りましたが。<br />（「もう、いいや！　いっちゃえ、いっちゃえ」って感じです。）<br />キャラ的には『Ｚガンダム』のフォウ・ムラサメがヒントです。<br />富野キャラに多い支離滅裂気味なキャラですがその中ではドラマチックであるヒロインだなと思ってます。<br />精神的な混乱の中で必死に自分を探すところに惹かれます。<br />『Ｚガンダム』自体は乱戦し過ぎる気がしてストーリーとしてはあんまり好きではないけれど、サイコガンダム編だけはちょっと好き（切ないとこが）<br />映画版２作目はあのエピソードをエンディングにもっていった方がまとまりがよかった気がします。<br />ってゆーか、フォウの最後、あれはないよなー(｀з´)<br />ＴＶ版ってあんなだっけ？<br /><br />ロウの乗るゲルググの対ビームバリヤーが膨張していくのは某富野作品メカのハイパー化のイメージで。<br />もっと生き物の様にバリヤーが動く表現で書きたかったかな…（時間を見て加筆予定）。<br /><br />さて『漆黒のファントム』は、あと２話ほどで決着つけちゃおーと思ってます。<br />多分、今週中（？）。<br />地味に終わらせたいかもしれない。<br /><br /><a href="http://blog-imgs-24.fc2.com/d/e/l/delta66/20080129004041.jpg" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-24.fc2.com/d/e/l/delta66/20080129004041.jpg" alt="MA80logo210×297横1230" border="0" /></a><br clear="all" /><br />（Ｆガンダムが使うＭＳ用アサルトライフルＭＡ８０。ビームとライフル弾の兼用タイプという設定。コルトＭ４のカスタムがデザインの元ネタ。実物は下の部分がショットガンでした。）<br /><br /><br />というわけで<br /><a href="http://delta66.gozaru.jp/page135.html" target="_blank" title="チャプター22『交差する宇宙』">チャプター22『交差する宇宙』</a><br /> ]]>
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<dc:subject>漆黒のファントム</dc:subject>
<dc:date>2008-01-28T22:43:47+09:00</dc:date>
<dc:creator>ｄｅｌｔａ６６</dc:creator>
<dc:publisher>FC2-BLOG</dc:publisher>
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<title>その風があなたに届くとき</title>
<description> 魔法使いキーラの続編です。下書きﾌﾞﾛｸﾞに書いてあった話をベースに大幅手直し。別物？くらい内容変りました。ちょっと急ぎすぎたせいか流れが雑になったかも……手を入れてかなければと思ってます。(;&gt;_
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<![CDATA[ 魔法使いキーラの続編です。<br />下書きﾌﾞﾛｸﾞに書いてあった話をベースに大幅手直し。<br />別物？くらい内容変りました。<br />ちょっと急ぎすぎたせいか流れが雑になったかも……<br />手を入れてかなければと思ってます。(;>_<)<br />あと気がつくかどうか微妙な小ネタを入れ込んでます。ギャグはもう少し追加してきたいな。<br /><br />今、表紙のイラストはクリスタルがアップされてます。レゲエが好きな人をイメージ。足元をもう少しがんばればよかった、とちょっと反省中。<br />下のイラストは今回の敵役バルゼヴヴ・ラヴィーン。○ビリル・ラヴィーンからいただき。イラストも目元は意識したかな？　ビジュアル系バンドが好きそうな人をイメージしました。あとムチが似合いそうな感じってのも意識しました。<br />彼女が一番魔女っぽいかも。<br /><a href="http://blog-imgs-24.fc2.com/d/e/l/delta66/20080107234239.jpg" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-24.fc2.com/d/e/l/delta66/20080107234239.jpg" alt="ラヴィーン2" border="0" /></a><br clear="all" /><br /><br />というわけで<br /><a href="http://delta66.gozaru.jp/page238.html" target="_blank" title="「その風が君に届くとき」">「その風が君に届くとき」</a><br />今回もタイトルは言葉の感じだけでつけちゃいました。<br /> ]]>
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<dc:subject>短編</dc:subject>
<dc:date>2008-01-08T00:11:55+09:00</dc:date>
<dc:creator>ｄｅｌｔａ６６</dc:creator>
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<title>漆黒のファントム16～20までぃ</title>
<description> ちょっと強引かー？　なくらいに進ませました。ガンダムをちょびっと気合いれて描いてみました。所々アレンジした所はあります。ミナも新年なので（？）お色直し。今回ようやく納得いったかな。ガンダムのライフルをオリジナルデザインにしていました。といってもＭ４ライフルをモデルにしたんですけどね。ショットガンを取り付けたカスタムっぽいモデルを資料で見つけたのでいただきました。新鮮に思えたんですよねー。もう明かし
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<![CDATA[ ちょっと強引かー？　なくらいに進ませました。<br />ガンダムをちょびっと気合いれて描いてみました。所々アレンジした所はあります。<br />ミナも新年なので（？）お色直し。今回ようやく納得いったかな。<br />ガンダムのライフルをオリジナルデザインにしていました。といってもＭ４ライフルをモデルにしたんですけどね。ショットガンを取り付けたカスタムっぽいモデルを資料で見つけたのでいただきました。新鮮に思えたんですよねー。<br />もう明かしちゃいますけどファントムは二重人格キャラです。<br />ダブルオーで二重人格キャラが登場しちゃってるのでやりにくくて。<br />しばらく書くのほっといたんですけど今回一気に爆発しちゃったって感じです。<br />ヒントになってるのは『Ｚガンダム』のフォウ・ムラサメなんですけどね。<br />チャプター10、12、13を手直ししました。<br />ファントムの二重人格度を上げようと思って書き加え。でもまだ足りないな。<br />それとライスとリケンベとの関係をライスとデイモンとの関係に置き換えよーと思って色々と手直し。最初から読んでくれてる方にはごめんなさい。m(_ _)m<br />だって同僚より上官と部下のロマンスの方が、なんか燃えるかなーって<br />それは置いといて…<br />このストーリーはミナとファントムがメインです。<br /><br /><br />というわけで<br /><a href="http://delta66.gozaru.jp/page135.html" target="_blank" title="『漆黒のファントム』16～20">『漆黒のファントム』16～20</a> ]]>
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<dc:subject>漆黒のファントム</dc:subject>
<dc:date>2008-01-03T22:54:57+09:00</dc:date>
<dc:creator>ｄｅｌｔａ６６</dc:creator>
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